今回のハッカソンは、渋谷にあるエンジニア・クリエイター向けの無料イベントスペース「21cafe(ニイイチカフェ)」で開催されました。とってもオシャレな空間です。
当日はお天気にも恵まれ、ぽかぽかした陽気に・・・ってハッカソンは屋内でするので関係ないですが。と思いきや、冒頭のご挨拶でhtml5j管理人の白石さんから、「会場は14時まで空調が効かない」との宣言。うーん、何だか蒸し蒸し、じゃなくて、たぎってきた!
【10:00~10:30】趣旨説明と課題紹介
まずは、html5j 白石さんよりHTML5 Japan Cupの趣旨説明と、各スポンサーの課題紹介。内容の詳細は公式サイトに譲りますが、特定の技術を活用するものや、スポンサーの個性を活かしたものなど、挑戦しがいのある課題が並びます。
続いてスポンサーによるアピールタイム。奇しくもHTML5によるネイティブアプリ開発環境を提供する2社による競演となりました。
▲アプリカンを提供する株式会社ニューフォリアの近藤さん
▲Monaca/Onsen UIを提供するアシアル株式会社の塚田さん
【10:30~12:00】チームビルディングとアイディアソン
ここからは司会を吉川さんにバトンタッチし、いよいよハッカソン本番へ。まずはチームビルディングからです。基本的には各テーブルを中心に、エンジニアやデザイナーのバランスを見ながらチームを組みます。各チームで開発アプリのテーマを決め、テーマを変えたい人は、その後でチームを移ることになります。
当日は花王株式会社の本間さんをはじめ、課題を出題しているスポンサーの皆さんも多数参加していました。各チームに実際に参加し、出題者の視点から参加者の皆さんと活発に意見交換をしていました。
【13:00~17:00】いよいよハッカソン本番
テーマとチームが決まったら、後はアイディアを煮詰めながらひたすらコーディングです。そしてハッカソンといえば、お菓子は欠かせません。活発なコミュニケーションを取りながら、開発は進みます。
【17:00~18:00】成果発表
17時になり開発終了。ここからは成果発表タイムです。わずか4時間という短い時間でしたが、驚くべきアプリが仕上がっていました。そして各スポンサーからは豪華賞品による副賞のプレゼント!ここでは、見事副賞に輝いたチームの成果を紹介します。
※副賞を受賞したと言っても、これはHTML5 Japan Cup応募に向けたほんの入り口のステップに過ぎません!念のため!
■アシアル賞
・Monacaチーム
セサミストリートのキャラクターを使用した幼児向け絵本アプリ(今回は構想のみ)
タブレットを想定しアバターを作って世界に入り込み、いろいろな場所にいるセサミストリートのキャラクターをタッチで集める。
■花王賞
・花王チーム
Monacaと花王の商品画像を使ったアドアプリ。Web-RPCによるチャットができる。音声で操作することができ、大きな音を出すと、文字や画像が消える。
・ちょっちゅねチーム(具志堅さん)
花王のサイト画像や、動画をキュレーションしたPinterestライクなカタログアプリ
また楽天のAPIとbespoke.jsを使ったカタログアプリも紹介。
■朝日新聞社賞
・チームモザイク
朝日新聞社の記事データを使った、だるま落としゲーム。情報の取捨選別を象徴している。興味あるカテゴリの記事一覧、他のカテゴリの記事も紛れ込んでいて、間違うとペナルティ
■日本事務器賞
・サスカッチ(渡辺さん)
WebMIDI APIを経由で、MIDIデバイスからyoutubeをコントロールするDJ・VJアプリ。LeapMotionを操作することで画面にエフェクトもかけられる。
■CodeIQ賞 ■ニューフォリア賞
・チーム俺の嫁(松田さん)
WebGLを使って「俺の嫁」と暮らすアプリ(構想)。その前段階として、MMD(MikuMikuDance)の素材を読み込むと、ブラウザ上でのMMDの再生と自由な視点移動を行えるライブラリjThreeのデモ。OcculusRiftにも対応。なんとダブル受賞です!
■その他の作品
・チームセサミポリティクス セサミのキャラクターを使って4コマ風刺漫画を作れる
・チーム大阪から来ました(kadoppeさん)ニコニコ動画のダッシュボード
・細川慎也さん(@arcanum_jp) 朝日新聞社の記事データを使った、記事のタイトルあてゲーム
【18:00~】懇親会
楽しいハッカソンもあっという間。お疲れ様でした。というわけでCodeIQさん提供によるビール&おつまみタイムへ突入。メインディッシュはもちろんピザです!うまうま。仲間との会話や新しい出会いが広がります。
【個人的な感想】
今回レポーターとして参加させて頂いてとても印象深かったことが、スポンサーさんもハッカソン参加者と一緒になって、真摯にものづくりを楽しんでいたことでした。賞を出す提供側と、それを狙う挑戦者というコンテストにありがちな構図ではなく、面白くてワクワクするサービスを生み出し、日本のWebを変えようという情熱を、会場に集ったすべての参加者から感じることが出来ました。
Webアプリやサービスは継続的に運用され、成長していくものです。締め切りまでに応募して表彰されて終わりではなく、これは新しい何かを生み出すための、ほんの始まりに過ぎないのだなと思いました。それを暗示するかのように、HTML5 Japan Cupでは応募後もアプリ・サービスの改善が可能になっています。
今回のハッカソンのチームで開発を続けていくかは、各チームのメンバーによる同意に委ねられています。最終的には別のチームで開発し、応募する方の方が多いかもしれません。しかし、この新しい出会いから、将来思わぬ形で優れたビジネス、サービス、アプリが生まれることを願ってやみません。
既に5/24(土)には第2回ハッカソンが開催され、また6月中にも3回目のハッカソンの開催が予定されています。6/14(土)には、日本全国で同時多発イベントとして<htmlday>が開催されます。6/30(月)の応募終了まで残り1ヶ月ですが、こうしたイベントを、インスピレーションや仲間を得るチャンスとして生かしてみてはいかがでしょうか。
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